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ピアス菌

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先日、日本の知人・友人の方からわが家のオリーブ畑を心配するメールをたくさんいただきました。
本当にありがとうございます。m(_ _)m
※ページ冒頭の写真は昨年秋のオリーブの写真です。

わが家のオリーブ畑は、いつもどおりに元気いっぱいです!!!(^o^)v
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日本でも報道されたのでご存知の方も多いと思いますが。
現在、イタリア・プーリア州のオリーブ畑で”ピアス病菌”と呼ばれる細菌の感染でオリーブの樹が枯れる被害が広がっています。
現在のところ、プーリア南部サレント半島のみの被害です。
(わが家は州都バーリがある中部です)
バーリ大学の研究所では、日々この菌への特効薬の研究が行なわれています。

もともとこの細菌、ある害虫の媒介により次々にオリーブの樹に広がっていきます。
その害虫は、目に見えるか見えないかというほど小さいミクロサイズ。
イタリア現地の報道では、この害虫の原産地はコスタリカ。
ということで、誰かがコスタリカから何かしらの苗木を購入し、この害虫が潜んでいることを知らないでオリーブ畑に植えたのが原因ではないか?と推測されています。
最初の被害地は南部レッチェ近郊です。
そこから次々にじんわりと感染が北上している状況です。

イタリア政府は被害の拡大を防ぐため、感染した樹を切り倒して取り去ることを命じていますが、オリーブオイルで生計を立てている農家の方は反発。
なんともつらい状況です。

シチリアに毎日何百人とやってくる難民問題といい、最近のイタリアではいろいろと困った問題が目白押しです。(+_+)

一日でも早くこの細菌感染による被害が終焉をむかえ、被害を受けたサレント半島にも、以前のようなどこまでも続く緑色のオリーブ畑が戻ってくることを願っています。
by minamiitalia | 2015-04-24 00:13 | わが家のオリーブ畑
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