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イタリア人の名前

イタリア人の名前の付け方は、日本とはかなり違います。

イタリア人の名前は、聖人の名前にちなんでいることがほとんどです。
この事実は多くの方が知っていると思います。

ここからが、
日本人のわたしから見ると本当に???な現象です。

基本的に伝統を重んじるここ南イタリアでは、
昔からの風習にのっとり、自分の子供に親の名前を命名します。

つまり、おじいさんと孫(男の子)、または、おばあさんと孫(女の子)は同じ名前ということになります。

さらに、命名する祖父母の順も決まっています。

長男は父方の男親の名、
長女は父方の女親の名、
次男は母方の男親の名、
次女は母方の女親の名。

そこでよく起きるのが、

いとこ同士が「同じ姓名」であること。(゜ロ゜ノ)


私の義父も、いとこ2人と苗字名前がまったく同じです。

よって、

3人を識別するために
「○○町に住んでいる」「○○の職業の」という前置きが自然と付けられます。

なぜこんなややこしい名前の付け方をするのか?というと、
代々受け継がれてきた「家族の歴史」を残すためだそうです。

日本人からすると、名前は個人を識別するためのもの。

しかし、
ここ南イタリアでは、家族の歴史を引き継ぐものなのです。

ちなみに、冒頭でイタリア人の名前は聖人の名前にちなんだものと書きましたが、
自分の名前と同じ聖人の日を「オノマスティコ」といい、家族や友人からお祝いされます。

「第2の誕生日」といっても、いいかもしれません。

イタリアのカレンダーには、1日ごとに違う聖人の名前が書かれています。

興味のある方は、イタリアに来たときにカレンダーをチェックしてみてください。

イタリア人の名前_b0305039_22205374.jpg

by minamiitalia | 2013-09-30 22:23 | 南イタリアの日常2013
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