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オリーブの実

今年のわが家のオリーブ収穫は11月上旬です。
一般に販売するわけではなく、家庭用にオリーブオイルを毎年作っています。

わが家のオリーブ畑にあるオリーブの木は300本。どの木も樹齢100年です。
実は、オリーブ畑になる前はブドウ畑でした。
100年前にわが町のブドウ畑に伝染病が流行り、この地域一帯は壊滅。
その後、多くの人が同じ土地をオリーブ畑として利用しました。

オリーブの実_b0305039_19141896.jpg


そんなわが家のオリーブ畑で栽培するオリーブ種は、「チーマ・ディ・モーラ」。
チーマは「先端」、モーラは近郊の町の名前、ディは英語でいう「of」です。なので、近くのモーラの町で開発された品種です。
この品種の特徴は、実が小さく、枝から実が外れにくいこと。
しかし、オイル含有量はほぼ100%を誇るすごい品種なのです。
実が外れにくいので収穫の際に機械を使っても効率が上がりません。なので、手で摘むか自然に熟して地面に落ちるのを待つかのどちらかで収穫します。
ただし、地面に落ちた実はすでに熟しているので、オイルにしたときに余計な酸味を感じます。
なので、わが家では手摘み方式を採用しています。

オリーブの実_b0305039_19202727.jpg


そして、最近プーリアのオリーブオイルとして有名になった品種「コラティーナ」。
こちらも近郊の町「コラート」で開発された品種です。
実は大ぶりで、枝からすぐに外れるので収穫しやすいとここ最近の流行種になっています。
さらに、ポリフェノールが豊富なのでオイルを味わった際にノドに刺さるような辛味を感じるのが特徴です。

オイルを作るときには、親戚からコラティーナ種を少し分けてもらいチーマ・ディ・モーラ種とミックスしています。
夫から教わったのですが、オリーブオイルは単一品種から作るより複数の品種をミックスする方が口あたりがまろやかになるそうです。

今年もあと少しで新鮮できたてのオイルを味わえます。本当に楽しみです!!!
by minamiitalia | 2013-10-14 19:25 | わが家のオリーブ畑
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