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パンの街”アルタムーラ”

~2020.04.追記~

現地在住ライターとして、「アルタムーラ」の記事をご紹介しています。
よろしければ、旅にでかける前にご一読ください。

★街の概要と名産品について★
南伊・プーリア州でパンの街「アルタムーラ」を訪れるグルメ旅

★訪れるべき美味しいパン屋さん情報★
南イタリア・パンの街「アルタムーラ」で巡るおすすめパン屋4選

★半日モデルコース★
伊「アルタムーラ」パンの街を食べ尽くす!半日観光モデルコース



↓2015年はじめてアルタムーラを訪れたときの記事はココから

2週間ほど前に行ったアルタムーラという街についてUPします。
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パン好きの方なら聞いたことがあるかもしれないその名前。
そう、DOP認定されたパンを作る街。

昔からプーリアは小麦の栽培がさかんな土地でした。
美味しい小麦が取れる場所では美味しいパンが生まれるのも当たり前!!
ということで、以前から気になっていたアルタムーラへドライブでGO♪♪

到着したのは、日曜日の夕方17時。
晩ご飯の前に散歩を楽しむ人で街の旧市街は賑わってました♡
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さっそく、旧市街の中心広場に建つ大聖堂(ドゥオモ)を見学。
※この教会はドゥオモでもあり、カテドラーレでもあり、バジリカでもあります。

1232年建設開始、1254年完成。
プーリアの主な教会と同じくプーリア・ロマネスク様式。
当時のローマ神聖帝国皇帝フェデリーコ2世が建てたものです。
彼は州内に200以上のお城や要塞を築きましたが、唯一残した大聖堂がこのアルタムーラのもの!
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プーリア教会ではおなじみの入口の動物像もしっかりと。ライオンさんです。
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とくに正面入口の細かーい彫刻が有名です。なんともお見事(゜ロ゜ノ)ノ
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細かく彫刻を施された扉まわりは、キリストの生涯を示す24個のエピソード。つまりの聖書になっています。
物語は、右下の受胎告知を受け膝まづくマリア様に始まり、反時計回りに進んでいきます。
扉上を飾るのは、堂々の最後の晩餐です。

完成した当初、この教会の鐘楼は右側だけ。
後から左側が足されました。歴史の足跡をたどると面白い事実を知ることができますね。
(ここで詳しくは書きませんが、知りたい方はぜひ一緒にアルタムーラを訪れましょう♪)

中は改修されているのでわりと新しい印象です。
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大聖堂を見学した後は、すぐ隣の老舗カフェでコーヒーを♪^皿^
訪れたのは、Caffe' Ronchi Striccoli
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ここは食後酒「Padre Peppe」を一般向けに製造したお店として有名☆
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Padre Peppeは、スーパーでもよく見かける食後酒でかなりの高級品 (^◇^;)
もともとは修道院で造られていたものです。

さて、ここでいただいたのは美味しいコーヒーと店主オススメの「修道女のおっぱい」という名のお菓子(笑)
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とっても軟らかい口当たりのスポンジ生地の中にこれまた優しいお味のクレマ・シャンティリエ※が入ってました。
※カスタードクリームと生クリームを混ぜたクリーム

老舗のカフェだけあって、インテリアも趣きのあるアンティークです。
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ようやく郊外にある営業中のパン屋さんを見つけ(街のパン屋さんは日曜日休みが多い)、DOPマテーラパンをいただきました(´∀`人)

表面は硬くこんがりとした焼き色です。
形はお尻のような(笑)
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アルタムーラパンの伝統的な形には2種類あります。
どちらも原料は同じで形が違うだけ。

◎ accavallato(鞍)
  中央に高さのある二つ折りのもの。割れ目があるので大きな唇のような形。←今回買ったパンはこれ。
◎ a cappello di prete(牧師の帽子)
  割れ目がなく平たい丸型。

後者は輸送用に運びやすい形を優先してできたそうで。
ということは、イタリア国内の他の土地で販売されているアルタムーラパンはこの形ということですね。
よって、現地に行ったらaccavallato(鞍)を買ってください!

表面にはDOPを証明するシールが貼られています。
類似品との差が分かるようにきちんと対策してますね。
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そして、いざ切ってみると、中はふんわりと香り高く黄金色の生地が食欲を誘います。
食べてみるとモッチモチの食感です。
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あぁ~幸せの瞬間~( ´艸`)
ちなみに気になるお値段は、なんと1キロ2ユーロと良心的♡
1キロのパンはわたし達夫婦では3~4日くらいかけて食べる量です。

実はこのパンが一番美味しいのは焼き上がった翌日。
南伊パンに共通する日持ちもバッチリです♪
常温でも4~5日は美味しく食べられますよ。

さて、長々と綴りましたが、機会を作ってアルタムーラを訪れてみてください。(^ー^)
世界遺産の街マテーラとアルタムーラはお隣どうし。
プーリアの州都バーリからアップロルカーネ線に乗れば、どちらの街も電車1本で訪れることができます。
by minamiitalia | 2015-04-21 23:07 | プーリア州の観光情報
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